4月21日 外は雨が降ったり止んだりしている。1日中部屋で休養。
4月22日、雨。カトマンズで買ったお面が意外に重くかさ張るので日本に郵送することにする。薬屋のおじさんから箱をもらい、大きすぎるので新聞紙、不必要な本とか貝とかを詰める。愛子の体調は良くなくまだ出発できそうもない。
4月23日。好天とは云えないが、とにかく雨が止み時々陽がさしたりしていた。しかし雲は重く完全には晴れ切れない。小包を持って郵便局に行く。カスタムオフィスに行くとスタンプを貰って来いと云うので荷物を持って行く。そこで何枚かの書類に書き入れ、また郵便局に戻る。普通はカスタムオフィスは局内にあるのだが。リキシャで往復したのでリキシャを引いている少年と値段の事でもめる。それでもその少年と最後まで付き合い郵送し終わる。布代7ルピー、これは良い布だったので使わず、4.5ルピーで買った南京袋をナイフで切って梱包した。郵送代35ルピー、税金1.5ルピー、そしてリキシャ代6ルピーなり。郵送に費やした時間は約3時間。
4月24日、8時ごろ宿のおやじに起こされる。おやじめ唯愛子の様子を訊きに来ただけ。もう眠れずそのまま起きてしまう。朝食してまた眠る。愛子の状態は朝から大分良く熱も取れて頭もはっきりして来たと云っていた。夕方5時ごろ少し暖かくなったので30分ほど散歩する。夕方彼女はそそっかしくも折角買った体温計を落とし、壊してしまう。夕食を抜かすなどとぬかしておったが、初めから全然その気はなかったに違いなく、私がからだに障るから、後生だから食べてくれと云ったら喜んだ事。静かにさせるために、壊れた体温計を見せねばならなかった。
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