1月7日、バナナ、みかん、クッキーなどを沢山買ってバグダッドへの20時間のバス旅行に備えた。
バスの中は寒く、煙草の煙で一杯だった。数日前から旅の疲れか、咳が出るようになっていたがこのバス旅行でさらに悪くしたらしく、
バグダッドに着いた時は咳きが止まらなくなっていた。
それでも安いホテルを探して歩き回る。
次の目的地はインド。そこまでどの様にして行くか。最初はペルシャ湾のバスラまで降りて、そこから船でカラチへと計画したが船賃に一人120ドルもかかるので止める。それに少し楽過ぎるかも知れないと思ったのかも。次のルートはアフガニスタンのカーブル峠を経てのインド入りだが、これも冬季には無理かとあきらめる。その間私の体調、特に喉が悪く、3、4日ゆっくり休養する。
結局バスでイラン南部の砂漠を超え、アフガニスタンには寄らずパキスタン経由のインド行きと決める。とりあえずこの先の計画が固まり安心して体力を元の状態に戻そうとする。結果としてバグダッドには12日間も滞在してしまった。その間ジェトロで仕事をしている日本人に遭い、彼の家を訪ね夕食をご馳走になったり、色々な日本語の本を借りてホテルでゆっくり読んだりと、体力の回復にはおあつらえ向きな時を過ごした。何か久しぶりに何の抵抗も無く日本語の本を楽しんだ。
ホテルでの夕食は持っているアルコールランプでお茶やスープを作り、マーケットで買ってきたハンバーガーやチキンを食べた。そして少し元気になると、博物館に行って時間をつぶしていた。
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